Je t'aime comme la tombe.

フランス革命萌え語り。あとは映画と野球?ハムファンです。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョルジュ・ダントンから妻ガブリエル宛の手紙(1792年12月17日)―和訳と考察

今年(2023年)3月にオークションにかけられた、革命家ダントンから妻ガブリエル・シャルパンティエ宛ての手紙を日本語訳した。同じオークションに出品されたロベスピエールが妻を亡くしたダントンに宛てた手紙はやたらと注目されたのに、亡くなったガブリエル…

笑いながら暗闇を駆ける― 極私的断章『私、オルガ・ヘプナロヴァー』

サイコパスでも、私には見識がある。 どうして自分の身に起こることが何もかもうまく行かないという理由で、周りを傷つけてはいけないのか。 いつか嘲笑と私の涙を償わせる。 二人で一つになれることはそんなに高等か。なれない人間は出来損ないか。なのにど…

アレクセイ・トルストイ『ダントンの死』感想

有名な『おおきなかぶ』の作者でもあるロシア(ソ連)の作家アレクセイ・トルストイによる、ビューヒナー『ダントンの死』の翻案 (1919)。 存在はずっと知っていたが、戦前出版で図書館によっては貴重書扱いされているらしいので読むのは諦めかけていた。だ…