Je t'aime comme la tombe.

フランス革命萌え語り。あとは映画と野球?ハムファンです。

フランス文学

あの子は弱いからこそ強いんだ- ロマン・ロラン『ダントン』感想

今回はロマン・ロランの戯曲『ダントン』の感想。 同じ題材でもビューヒナー『ダントンの死』やアンジェイ・ワイダ監督の映画『ダントン』(原作はスタニスワヴァ・プシビシェフツカの戯曲)の影に隠れている感の強い(そもそもロマン・ロラン自体最近の日本…

虚無主義者アリサ-ジッド『狭き門』

『狭き門』ジッド/中条省平・中条志穂訳, 光文社古典新訳文庫, 2015年 狭き門 | 光文社古典新訳文庫 愛し合う二人の恋はなぜ悲劇的な結末を迎えなければならなかったのか? なぜかくも人間の存在は不可解なのか? 誰しもが深い感慨 www.kotensinyaku.jp 翻訳…

バルザック『娼婦の栄光と悲惨』とラスティニャック

バルザック「人間喜劇」の『ペール・ゴリオ』『幻滅』『娼婦の栄光と悲惨』の通称’’ヴォ―トラン三部作’’を読み終わった。色々語りたいところはあるが、最も印象に残った『娼婦~』とラスティニャックについての感想を忘れないうちに書き留めておく(なお、全…