Je t'aime comme la tombe.

フランス革命萌え語り。あとは映画と野球?ハムファンです。

虚無主義者アリサ-ジッド『狭き門』

『狭き門』ジッド/中条省平・中条志穂訳, 光文社古典新訳文庫, 2015年 狭き門 | 光文社古典新訳文庫 愛し合う二人の恋はなぜ悲劇的な結末を迎えなければならなかったのか? なぜかくも人間の存在は不可解なのか? 誰しもが深い感慨 www.kotensinyaku.jp 翻訳…

LINEに限らずチャットが苦手

必要な連絡以外のLINEが嫌いだ。いや、LINE社が提供しているサービスだけをことさら嫌悪しているのではない。MessengerやTwitterやInstagramなどのDM、さらにメールでも、個人的な雑談は好きになれない。たまに送ってみようと入力欄に文字を打ち込んでみると…

フランス語ポップについて

2022年12月25日:はてなブログへの移行でリンクを編集。La Femmeは4枚目のアルバムを出し、Therapy Taxiは解散してしまった。 よく英語を学ぶ中高生に、洋楽や洋画、英語のドラマを見て勉強しようというアドバイスを耳にする。私もQueenやLed Zeppelinに夢中…

好きな文庫本

趣味欄に読書と書いたことがない。しかし私は読書が好きだ。大学で空き時間ができれば図書館に向かい、街に出ると必ず本屋に立ち寄る。本を読むという行為は歯を磨く、食事するのと同じような日常動作の一部となっていて、特別な趣味とも思えない。ただし読…

東京展覧会探訪part.Ⅱ-未来と芸術展

マル秘展を後にして所用を済ませ、夜に森美術館の未来と芸術展を訪れた。この展覧会はバイオロジー的視点から未来と人間を考える作品が目立つように感じた。集合住宅を居住者の深層心理を読み取って建築するというプロジェクトである「気分の建築」には(記憶…

東京展覧会探訪part.Ⅰ-マル秘展

用事があったので東京に行き、ついでにいくつか美術展を巡ることにした。東京にいくといつも私は美術館を訪れてはハンバーガーを食べている気がする。(ハンバーガーについてはまたあとで)ここでは始めに訪れたマル秘展について記す。建築や空間デザインなど…

マイ・ブロークン・マリコ

マイ・ブロークン・マリコの単行本を買って読んだ。発売日にキャンペーンをしていた本屋の通販(生協で受け取るやつ)で買おうと思ったら売り切れで、京都の恵文社一乗寺店で見かけて手に入れた。ちなみにそれから3週間後くらいにイオンの本屋に山積みになった…

「聴き直して」刺さった音楽

初めて聴いた時は心が動かず流したままにしていた音楽が、時を経て聴き直してみると刺さることが特にこの1年くらいの間よく起こっている。以前よりも好きな音楽の幅が広がってきたのだろうか。いくつか最近「聴き直して」刺さった音楽を書いていきたいと思う…

菊とギロチン

昨年末に映画、菊とギロチンを観た。本当は昨年の夏にシアターキノで見る予定が、その日の早朝に胆振沖地震とブラックアウトに見舞われて観ることができなかったのだ。その時は気づかなかったが、本作も関東大震災後が舞台なので何かの縁だったのかもしれな…

バルザック『娼婦の栄光と悲惨』とラスティニャック

バルザック「人間喜劇」の『ペール・ゴリオ』『幻滅』『娼婦の栄光と悲惨』の通称’’ヴォ―トラン三部作’’を読み終わった。色々語りたいところはあるが、最も印象に残った『娼婦~』とラスティニャックについての感想を忘れないうちに書き留めておく(なお、全…

嗅覚のための迷路

清須市はるひ美術館でやっている「嗅覚のための迷路」展に行ってきた。名古屋に来てから2年半以上経つが、これまで愛知県内の他の町を訪れたことがあまりなかった。(名古屋市内も知らないところがまだまだ沢山あるし、三重や岐阜、静岡もあまり行っていない…